土壌汚染の主な原因


重金属(第二種特定有害物質)

 金属は毒性が強いものが多く、微量であっても繰り返し摂取した場合、体内で蓄積され、健康障害を起こします。公害病として知られている水俣病は有機水銀、イタイイタイ病はカドミウムが原因です。市街地の重金属による土壌・地下水の汚染は、それらの物質を保管・使用していた施設からの漏洩や、煤煙の降下、不適正な排水の地下浸透または廃棄物の埋立処分などにより発生します。
 また、日本は鉱山が多く存在するため、地層に含有する重金属が存在します。鉱業活動の不適切な処理が原因で起こった公害問題としては足尾銅山の鉱毒事件などが有名です。また縄文海進時(約6,000年前)に海だった範囲に、海成堆積層が地表付近に分布し、自然由来の重金属含有の可能性があると考えられます。実は日本全国意外と身近なところに重金属は分布しています。
 一般に浸透した重金属は、水に溶けにくく土壌に吸着されやすい為、表層土壌に集積し、深部まで拡散しないことが多いのですが、土壌の吸着能を超えるような場合は、雨水などの地下浸透とともに地下深部まで拡散することがあります。


揮発性有機化合物(VOC:第一種特定有害物質)

 揮発性が高く、不燃性であり、油の溶解力が高いなど、優れた性質を有する工業化学品として、一般金属の前処理、塗装の溶剤、IC基盤やブラウン管マスク、電子部品の洗浄、ドライクリーニング用の溶剤など様々な目的に用いられ、大量に使用されてきました。

特徴
 @全国的に多方面の分野で、大量に利用されてきた。
 A安全な物質と考えられていたので、使用法、使用後の処理法などに関する総合的管理が行われていなかった。
 B比重が水より大きく、粘性が低いという溶剤として優れた性質を持つためにコンクリートにも透過する、
   地下に浸透・拡散して大深度かつ広域の地下水を汚染する。
 C人口の密集する市街地を汚染している場合が多い。
 D発癌性の可能性があり、地中で変化して更に発癌性の高い物質となることがある。

土壌・地下水汚染のメカニズム

土壌・地下水汚染のメカニズム



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土壌環境基準

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